一般社団法人 武家武道文化伝承保存会について
一般社団法人 武家武道文化保存伝承会は、戦国桃山時代から播磨の国で武道の家柄として刀法( 武家の矜持) を教授してきた松平家に伝わる有形・無形の文化財産を後世に伝承、保存するべく、またその活動を支援することを目的に設立された非営利の団体です。
設立登記 平成24年8月31日 世田谷法務局 登記
一般社団法人 知心流居合・刀法
名称変更 平成30年9月1日 変更登記
一般社団法人 武家武道文化保存伝承会
理事 / 顧問
理事長 明石 里美
理 事 松平 壽正
理 事 山田 英明
理 事 橋本 芳博
理 事 中津 信夫
理 事 石澤 晃
理 事 明石 守正
理 事 橋本 輝樹
顧 問 笹井 紘幸
理念と目的
1. 武家の武道と文化を通してあらゆる年齢の人々とその社会に貢献する
武家とは武士階級の中でも上級以上の格式で、本分である武道は元より高い教養を併せ持つ家柄とされてきた。知心流松平家は刀法(騎馬武者の矜持のあり方)を司る家柄として刀法・武道・茶道などを伝承している。
2. 私たちの生きてゆく社会環境に合わせた体づくりと夢と活力を提供する
武家社会から生まれた武術は、戦いから自分自身を守り、生き延びるためのものでもあった。一人ひとりの身体感覚を最大限に活用し、体が自然に作用する術が伝えられている。基本は常に健康でいることの心構えであり、養生の大事であり、日常の実践です。
3. 後世を担う武家武道の指導者を育成する
現代社会において、武士の戦技を日常に使用することはあってはならない。また武道はスポーツでいう勝ち負けもない。そこには(何時でも戦えるために)健康を維持するための養生法や呼吸法による自律神経を自身で操る仕組みがあった。これらが武家として戦う者の剣技よりも大事とされた。
4. 道場の建設、伝承基盤の復元
三百年以上の歴史ある知心流松平家の武術と文化伝承のための道場は戦後失われてしまった。今後、伝承を無理なく行うためには、安定した基盤となる道場の確保は急務である。江戸時代の様式での復元がまだ可能である。
5. 刀剣の扱いの規範を確立する
刀を扱う道場をはじめとするあらゆる場所での事故が発生している。武器としての刀はその特性から危ないものと認識し、安全に扱うための方法や教育が武道界に浸透していない。当会では松平家の伝承されている知識・知恵を使い真剣、模擬刀にかかわらず、その問題に取り組み、武道界に貢献する。
6. 茶の湯など本来の姿を子孫に届ける
明治時代以降、西洋化によって、伝統的な武道、文化が変化し本来の素朴な基本が伝承しにくくなっている。当会では、江戸期には当たり前の仕草や体の働きを基本に、また崩さないように、伝えられている武術や茶の湯などを通して、日本人として日本で生まれ育ったこの技を、世代を超え共に育て、伝え、自立した武士道を百年、二百年後の子孫に届ける。
オフィス所在地
〒157-0066 東京都世田谷区成城2-40-5-501